京都リサーチパーク株式会社
左:イノベーションデザイン部 部長
井上 良一(Inoue, Ryoichi)様
右:ウェルネス統括部長
田畑 真理(Tabata, Mari)様
〇今回開催されたのはどのようなイベントですか?
田畑様:「ヘルスケア・ベンチャー・カンファレンスKYOTO(HVCKYOTO) 」は、日本貿易振興機構(JETRO)・京都府・京都市と弊社が主催する英語のピッチイベント(スタートアップ企業が投資家などに対して自社のサービスをプレゼンテーションする目的のイベント)です。
2016年から毎夏開催しており、とっておきの場所"KYOTO”で、国内外のヘルスケア・スタートアップ企業に世界市場の生の声、つまり、"Global Market Insight”を知ってもらう機会を提供することを狙いとしています。
"Global Market Insight"に直接ふれる手段として、「英語でのピッチ」を磨いて頂くべく、国際経験豊かなプロフェッショナルによる公開メンタリングを受けていただきます。
参加者の95%は日本語話者であるにもかかわらず、カンファレンスは全て英語で実施することから、毎回同時通訳をお願いしています。
HVCKYOTO2019 昨年のイベントの様子
https://www.krp.co.jp/hvckyoto/
サイマル:本来の実施するはずだった7月に今回のプレイベントを実施された理由は何ですか?
田畑様:例年通り、4月中旬にピッチ登壇者の選考が終わっていたものの、COVID-19対策で、本イベントは10月に延期としました。その間のピッチ登壇者(海外9社、国内17社)とパートナー企業(国内13社)のモチベーション維持が必要だと考え、プレイベントを企画した次第です。
サイマル:プレイベントはどのように行われましたか?
田畑様: ZoomとYouTubeでのリアルタイム配信※を行いました。
英語でのコミュニケーションを重視したイベントとして、Stanford大学の池野文昭先生に英語による基調講演をお願いしました。
一方、鼎談・対談については、講師陣の語学力が十分高いことを承知していましたが、自由闊達な議論を期待し、日本語でお願いして、それぞれ同時通訳をつけました。
※時差の関係で参加出来ない海外スタートアップ企業への配慮としてYouTubeでの録画配信中。
HVCKYOTOプレイベント
オンライン配信で登壇者も参加者も遠隔。主催事務局は画面を注視し見守ります。
〇インタープリファイを知ったきっかけ、利用の決め手を教えてください。
井上様:サイマルのコーディネーターの方に早い時期からインタープリファイをご提案いただいていました。
田畑様:AIによる同時通訳機能付字幕アプリも導入を検討しましたが、当社のウェビナー(オンラインセミナー用の会議ツールの総称)運営スキルが不十分なこと、字幕アプリの「和→英」の変換精度についての情報があまりないことから断念し、サイマルさんにお願いすることにしました。
井上様:従来の同時通訳の場合、同通ブースの設営、同時通訳専用のレシーバーの貸し出しや回収に手間がかかりましたが、それが解消できるのは大きな魅力です。
主催者サイドとしては、レシーバーを会期終了後に回収するのに非常に気を遣います。間違って持って帰ってしまう方のことを心配しなくてよいのはとても助かります。
〇インタープリファイを利用してみてどうでしたか?
サイマル:実際にサイマルが提供するインタープリファイを利用されていかがでしたか?
田畑様:事前にテストをした際は、通訳音声は非常に明瞭で何ら問題なく快適でした。
しかし、本番では、迅速にご対応いただけたものの、一部、音飛び等の不具合がありました。当日の事前確認は、不可欠だということを学びました。
その点を除けば、さきほどのリアルな会議で同時通訳をお願いする際生じる諸々の煩わしさから解放され、かつ、サイマルさんのAクラスの通訳者を確保できるなど、いいことづくめだと思います。
井上様:リアルな会議で困ることといえば、京都リサーチパークは広いため、お迎えに行っても通訳さんが迷ってしまわれうまく合流できず、講演者との事前打ち合わせの時間が圧迫されるといったこともあります。遠隔であれば、そういう心配もなくなりますね。
また、当社は、大小18室の貸し会議室を有し、多くのお客様にご利用いただいていますが、同通ブースを設置できるような広い会議室は限られています。会議室の都合で同時通訳をあきらめていたお客様にもインタープリファイを紹介できると思います。
〇これからインタープリファイを利用される方へ
サイマル:インタープリファイの利用を検討されている方へのメッセージをいただけますか?
田畑様:インタープリファイは、「Withコロナ時代のNew Normal」に適合した素晴らしいサービスだと思います。同通対応の設備が無かったり、遠隔地であることが足枷となって国際会議を断念していた方にもお勧めできるツールです。
サイマル:本日は貴重なお話をありがとうございました。
(取材日:2020/7/7)