NTT株式会社NTT, Inc.

URL:https://www.ntt.co.jp/inc/


Corporate Planning Department

担当部長

馬渕 正己(Mabuchi, Masami)


NTT株式会社(NTT, Inc.)様

 

NTT株式会社(NTT, Inc.)は、NTTグループにおけるグローバル事業のガバナンス及び戦略策定、施策推進を行う中間持株会社。

NTTグループは“Your Value Partner”として、事業活動を通じて、研究開発やICT基盤、人材など様々な経営資源や能力を活用しながら、パートナーの皆さまとコラボレーション(協業)しながら、デジタルトランスフォーメーションの推進により、社会的課題の解決をめざしている。

会議内容

NTT株式会社 取締役会

規模

参加者 14名

通訳ニーズ

日⇔英

通訳者・利用機器

サイマルAクラス通訳2名  ・  インタープリファイ

会議形態

1時間程度の取締役会

Web会議

Webex

 

インタープリファイは、コロナ禍で同じ場所に集合しての会議が制限される状況のなか、オンライン開催を余儀なくされたグローバルな重要会議や、取締役会などに多数採用いただいています。NTTグループのグローバル事業を推進するNTT株式会社(NTT, Inc.)様の取締役会でインタープリファイをご利用いただいたケースを取材しました。

 

〇遠隔開催を余儀なくされた取締役会。どのような経緯でインタープリファイの導入を決められたのですか? 

 

サイマルNTT株式会社(NTT, Inc.)について教えてください。

 

馬渕様NTT株式会社は、2018年にNTTグループのグローバル戦略を立案・推進する中間持株会社として設立されました。NTT(日本電信電話株式会社)代表取締役社長である澤田が社長を兼任しており、NTTグループの事業会社の社長などが役員となっています。NTT株式会社の取締役会メンバーは取締役と監査役合わせて14名、うち4名が外国人です。イギリス、香港、北米西海岸、東海岸、日本と、ワールドワイドかつ多拠点に出席すべき役員がいます。

 

サイマル参加拠点世界各地にわたると開催時間の調整も大変だと思いますが、どのように開催されているのですか。

 

馬渕様これまで、日本拠点のメンバーは本社会議室に集合し、海外拠点のメンバーは電話で参加する形態のマルチリンガル会議でしたので、サイマルさんに同時通訳機材を手配いただく形で開催していました。コロナの影響が深刻化して以降、取締役会は日本国内を含め完全に遠隔で実施することになりました。

 

〇忌憚(きたん)なく意見を交わすためには、遠隔であっても発言者の生の声を聞きながら、通訳音声を聞けることが大切。 

 

馬渕様5月の取締役会は、サイマルさんからインタープリファイを紹介いただいていたのですが、準備や習熟が間に合いませんでした。逐次通訳では議論時間が半分になってしまうので、そのときは英語、日本語2ラインのウェブ会議を用意し、同時通訳が橋渡しする形で開催しました。日本語で聞きたい人は日本語のウェブ会議、英語で聞きたい人は英語のウェブ会議で参加する形です。しかし、この方法では、例えば日本語のウェブ会議に参加している場合、英語の発言者の声ではなく同時通訳音声だけ聞こえてくるので、発言者の生の声を聞くことができません。「ちょっとしたニュアンスや雰囲気が伝わりづらい」という指摘が参加者からあがりました。遠隔開催2回目となる9月の取締役会では、その反省もあり、インタープリファイの導入を決めて準備をしました。

 

サイマル:インタープリファイは、多くの企業の取締役会議でご利用いただいているのですが、会議事務局担当者にとって、国内外のエグゼクティブクラスの方々に、新しい仕組みであるインタープリファイをご理解いただく部分にハードルを感じられることが多いようです。馬渕様はどのような方法で導入をすすめられたのでしょうか。

 

馬渕様:サイマルさんからご提供いただいたマニュアル以外に、「ウェブ会議用のPCと同時通訳用のスマートフォンの2つのデバイスが必要」であることなどについて補足する資料を作成しました。これまでに利用実績のあった同時通訳の環境をイメージしてもらいながら、会議の生声(ウェブ会議)と通訳音声(インタープリファイ)の関係や、リアルな会場での同時通訳で使われる通訳用レシーバーがスマートフォンに代替された点などについて説明しました。利用イメージを具体的に理解してもらうことが重要だったと思います。サイマルさんが提供しているいろいろな説明や動画も拝見したのですが、事務局向けの説明や、概念的な説明が多いと感じました。もっと参加者が具体的かつ直感的に理解できるコンテンツがあるといいですね。特にコロナ禍では、そばについて案内できるとは限らないので、参加者がセルフサービスで無事に接続できるか事前に確認できるしくみがあるといいと思っていました。

 

サイマル:とても勉強になります。私たちの改善が必要ですね。ありがとうございます。

 

馬渕様:ご自分で実際に試してみる方、秘書を通して説明してもらう方などそれぞれです。それぞれの方にあわせて、個別対応を行いました。また、事前に練習をしたいという方もいたので、サイマルさんにご用意いただいたデモ用サービスを使用して、事前に動作確認をしていただきました。動作確認することによって、安心して参加いただけたのではないかと思います。インタープリファイの導入初回はゲストを含め20人の参加者がいたので、準備の負担が大きい部分はありましたが、一度使用していただければ2回目以降はスムーズに運用できると思います。

 

サイマル:インタープリファイを利用いただいたことでコミュニケーション上の課題は改善されましたか?

 

馬渕様:インタープリファイ導入前は、社長の澤田をはじめ何人かの参加者がウェブ会議2回線をブリッジして両方の音声を聞いたようです。事務局としては、肝心の本人の声が聞こえない点を改善すべきであると受け止め、インタープリファイの導入のきっかけとなりました。これにより、発言者本人の声はウェブ会議から、通訳音声は必要に応じてインタープリファイから聞くという形にできました。

 

サイマル:役員間の普段からのコミュニケーションや、上申前の企画検討プロセスがあっての取締役会ですから、ご本人の発言のニュアンスは、とても大切になってくるということですね。

 

馬渕様出席者が、適時的確に意見を交換できることが担保されているということが、取締役会運営においてはとても重要で、弊社の会議運営の前提となっています。議事だけでなく、何気ない挨拶を含め、本人の声を直接聞くことができ、必要に応じて通訳音声を別デバイスで聞くことができるインタープリファイは弊社のニーズに合っていると思います。また、取締役会は機密性が高い会議ですから、あらかじめメールや電話番号を登録した人だけが会議に参加できる二段階認証(オプション)機能なども積極的に使っていきたいですね。

 


〇まずは自分たち自身が変化に対応し、業務改革の中心になる。 

 

サイマル:さまざまな会社の方が、現在会議の方法を試行錯誤されている状況かと思いますが、それについてはいかがでしょうか。

 

馬渕様:弊社社長の澤田は、コロナ後に社会のニーズが変わる、そのニーズにあわせたサービスを提供しなくてはいけないと常々申しております。デジタルトランスフォーメーションですね。あわせて、自分達の仕事のやり方を変えなくてはいけないということも常に発信しています。コロナの影響をうけた今、取締役会についても、「自分達の仕事のやり方を変えなくてはいけない」との考え方で、取締役会の開催方法を変えていったという経緯があります。NTT株式会社自身が業務変革を進めながら、社会への貢献へとつながればと考えています。

 

サイマル:NTTの他の部署の方にご紹介いただき、インタープリファイのお問合せを頂戴しました。今回取締役会でインタープリファイを採用していただいたので、他の部署の方のハードルも下がったと思います。

 

馬渕様:電子署名なども、海外のやりとりが多い弊社は率先して導入し、他のNTTグループ会社にも広がりつつあります。コロナをきっかけに世の中全体もこうした技術を活用しようという流れになっています。“Technology for good”ですね。社会全体で新しい取り組みが広がることを期待しています。

 

〇サイマルは、ニュアンスを含んだ部分まで考慮して通訳してくれるので信頼しています

 

サイマル:サイマルの通訳についてはどのように感じていらっしゃいますか?

 

馬渕様:サイマルさんの通訳者は我々のコンテキスト(前後関係や文脈)をしっかり理解いただいたうえで通訳していただいております。最近は、オンライン会議システムの中にリアルタイムで文字起こしができるサービスなども出てきていて、どんどんそういった方向でテクノロジーが進んでいくのが時代の流れだと思いますが、機械的な通訳や翻訳では表現できない部分、ニュアンスを含んだ部分はサイマルさんの通訳だからこそと思っています。ハイレベルの会議では、細かいコンテキストが理解されていることを前提に、直接的な表現で要点だけ発言される場合も多々あります。事務局として両方の音声を聞くことが多いですが、短い言葉のやりとりや、直接的な表現であっても、前後の部分を考慮し、状況にあわせた通訳をいただけるサイマルの通訳は、非常に信頼してお願いしています。どんなに技術がすすんでも、人間だからできる部分は大きいと思います。

 

サイマル:ありがとうございます。その点は、サイマルで一番大切にしている部分です。励みになります。

本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

 

                                         

(取材日 2020年10月20日)